SENIOR
INTERVIEW
先輩紹介

INTERVIEW01

自分の思いをカタチに、
人々の思いをつなぐ架け橋に。

DNホールディングスの強みの一つ、「橋梁」部門。その事業を支えるのは、災害復興の経験を経て深められた、強靭な設計にかける思い。

2011年入社
大日本ダイヤコンサルタント株式会社
構造耐震技術センター
技術部特殊橋梁技術室
中央大学大学院
理工学研究科 土木工学専攻
入社1年目に経験した東日本大震災からの復興
私が社会人になった2011年は、東日本大震災が発生した年でした。入社直後の4月に、発足したばかりの社内プロジェクトチーム・震災復興支援室に参画することになりました。携わったのは東北の津波が沿岸の土木構造物に与える影響を調査するための業務です。津波の再現解析など、責任ある重要な仕事だったと思いますが、経験値ゼロの新人の立場で、多くを学び吸収することができたと思います。こうした業務に1年目の社員を参加させてくれた会社の懐の大きさを感じました。
学生時代は、土木構造物の計画・設計ツールとしても用いられるFEM(有限要素法)の研究に明け暮れていました。当時はソフトウェア系の企業に進むか迷いましたが、自分自身で計画・設計を行った土木構造物が人々に利用される光景を見たいと思い、現在の仕事を選んだ経緯があります。震災復興という仕事に従事できたことは、その後携わることになった橋梁の設計において「災害に対して粘り強い設計をしたい」という思いにつながり、現在に至っています。
DNホールディングスだからこそ携われる橋梁の最先端
その後、橋梁部門で8年間の経験を積み、現在まで一貫して橋梁の計画・設計に従事しています。新しく架かる橋の計画・設計業務から、既設の橋の補修・耐震補強設計業務、特殊な構造の検討業務まで、幅広い業務に携わってきました。
特に、入社2年目で配属となった大阪支社は耐震設計分野に強く、既設のアーチ橋やトラス橋などの特殊橋梁の耐震補強設計業務が数多くありました。景勝地に架けられた特殊橋梁では、耐震補強によって既存の景観が損なわれないように配慮することも重要です。
また、新しい橋脚形式である鋼管集成橋脚の耐震検討業務に主担当技術者として携わりました。研究的な要素を併せ持つ業務であり、進め方を一歩間違えると何も得られずに終わってしまいますが、経験豊富な上司のアドバイスで、なんとかゴールまで辿り着くことができました。
若手のうちから、業務の主担当を任されることは、嬉しくもあり、不安でもありますが、様々な業務に携わることで、一歩ずつ、少しずつ、エンジニアとして成長していると思います。
このような特殊橋梁や新しい橋脚形式などは、橋梁に強いDNホールディングスだからこそ携われる仕事だと思います。
自ら手を挙げれば、夢は叶えられる
数年前、欧州のとある歩道橋を見に行った時のこと。小さな子供がその橋の高欄を触って遊んでいて、愛くるしい笑顔で嬉しそうにしていたことが印象に残っています。その時に抱いた「こんな橋を設計したい!」という想いを大切にして、橋の設計に携わっていきたいと考えています。
また、どんな業務においても、設計を始める前には必ず現地に行きます。現地では業務の成果をイメージしながら設計の条件を確認するようにしています。
そして、入社当時からの目標として、自身が設計した橋が人々に利用される光景を見たいと考えています。DNホールディングスには、自ら手を挙げた者がその仕事に携われる社風があり、たくさんのチャンスがあります。実際に今、私が手がけている神戸で計画中の橋梁は、完成すれば世界最大規模の斜張橋となるプロジェクトで、自分から「やりたい」と志願しました。2030年頃に完成する斜張橋を渡ることを今から楽しみにしています。